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平成25年度第2回大沼地域自然再生検討委員会

「平成25年度第2回大沼地域自然再生検討委員会」が平成26年3月10日(月曜日)、南北海道大沼婦人会館で開催されました。
委員会には13名(個人1名、4団体4名、関係行政機関4機関8名)が出席し、「多様性のある森林への再生」を目指す森林の今年度の取り組み状況及び今後の取扱いについて、話し合いを行いました。

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議事要旨 

平成25年度大沼地域自然再生等モデル事業の実施状況について

(事務局)
 資料に基づき平成25年度大沼地域自然再生等モデル事業の実施状況の概要を説明
(委員)
 多様性のある森林への再生の取組みについて、針広混交林への誘導という説明があったが、針葉樹が入ったままだと自然再生とはいえないのではないか。モデル林では、針葉樹を早急に無くしてほしい。これまで昔の森林に帰すために自然再生事業を進めてきたが、時間がかかり過ぎている。今まで随分と論議し事業をしてきたが、それがどこまでできたのか、また事業が本当に進んでいるのかがよく見えない。
(委員)
 自然が再生するスピードとして、ヨーロッパでは200~300年ぐらい必要だと言われており、日本でも何もしない場合150~200年、人間の手を少しづつ加えていくなら100年ほど必要と言われている。そのことから、計算をして早くて50年くらいの時間で再生できる計画が必要ではないか。
(委員)
 ドイツトウヒ、カラマツ、トドマツ等の針葉樹の植林は、戦後日本復興の木材確保として意義はあった。今、針葉樹を一度に全部切ってしまうと、漁業、観光、自然保護の観点から問題となる可能性がある。このため、間伐をしながら、後継樹を育てていかなければならないのではないか。
(委員)
 日本各地では、長い年月の間育まれてきた自然の仕組み生態系を陸水域ではブラックバスなどの外来種が変えてしまうことから、外来種駆除等の早急な対策が求められている。
 ドイツトウヒ、カラマツ、トドマツは大沼周辺の自然に無かった外来種であり、これらを早期に排除してやれば在来の自然植生に戻るのに長い期間を必要としない。隣接のスキー場跡地をみれば明らかである。
(事務局)
 植えられた針葉樹をいきなりすべて伐採することについては、保安林等の法規制の網がかかっているため、一度に行うことは難しい。そのため、間伐等を行いながら、徐々に広葉樹林化を目指していきたいと考えている。
(委員)
 モデル林として取り組む事業なので、他の森林と取り扱いが違ってもよいのではないか。
(委員)
 広葉樹の森林を取り戻すのが最終的な目標ではあるが、今すぐ全部切ってしまうわけにはいかない。そのため除伐、間伐を加速して早く広葉樹の山にしていくようにするべきではないか。
(委員)
 モデル林の中にはクマゲラの大きな食跡が見られる場所がある。これまで間伐などの手入れをしたことから、大型の鳥類が入りやすくなったと考えられる。
 必要な森林整備は行っているが、期限付きの目標が立てられていないため、論議が進まなくなっている。最初の10年で何%の間伐、次の10年で何%の間伐と、期限のある計画を立てて、針葉樹をうまく広葉樹化していくべきではないか。事務局は、その計画を示してほしい。
(委員)
 森林環境教育についても説明が触れられていたが、樹木博士認定会等の時には、木の話をするだけではなく森林の働きや役割を教えていくべきではないか。
(事務局)
 検討委員会の中で議論された事、意見をいただいた事を基に再度、単年度ではなく、最終目標を示しその中でいつどのような事業を行うかの計画を作成して皆さんに示していきたい。

 

平成25年度(第2回)大沼地域自然再生検討委員会資料(PDF:2,946KB)

お問い合わせ先

駒ヶ岳・大沼森林ふれあい推進センター 
ダイヤルイン:0138-51-0381
FAX:0138-51-8178

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