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北海道森林管理局

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    こんにちは森林官です!

    広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します

    こんにちは森林官です! 

    石狩森林管理署 支笏森林事務所 森林官 矢沢 俊吾

    支笏森林事務所

    支笏森林事務所は北海道千歳市の西部、一級河川の千歳川が流れ込む面積78.84平方キロメートルに及ぶ支笏湖のほとりに位置し、支笏湖周辺の国有林約1万4千ヘクタールあまりを管理しています。

    支笏湖と樽前山
    支笏湖と樽前山

    支笏湖

    支笏湖は紋別岳・恵庭岳・樽前山等の美しい山々に囲まれた北海道でも有名な観光地の一つであり、湖周辺には温泉街やキャンプ場等様々なレジャー施設が点在しています。

    また、支笏湖は隣の洞爺湖と併せて国立公園にも指定されており、春から秋にかけては外国人も含めた多数の観光客が温泉や自然とのふれあいを目的に訪れます。

    冬期は支笏湖の水を使った氷像を展示する支笏湖氷檮(ひょうとう)祭があり、年間を通じて人々の足音が絶えません。

    支笏湖温泉街
    支笏湖温泉街

    森林官の仕事(森の復旧事業)

    一般的に森林官の仕事は森林の調査や国有地と民有地との境界の管理等多岐にわたりますが、支笏において一番重要な仕事となっているのが造林事業、つまり森林の再成です。

    何故かといいますと、支笏では平成16年の大型台風により広大な面積の木が倒れ、はげ山のような状態となり10年の歳月をかけ復興したところです。

    しかし、平成27年に爆弾低気圧が襲来し、50ha以上の被害が再び発生してしまいました。

    風倒の被害地
    平成27年の風倒の被害地

    この低気圧によって倒れた木(風倒木)は、その見た目の悪さもさることながら、放っておくと虫が発生して周囲の森林まで被害が拡大してしまう可能性もあり、放置しておくことはできません。

    そのため風倒木を伐って運び出し、そこに再び木を植えて育て森に戻すことが重要な使命となってきますが、ことはそう簡単には運びません。

    ぜなら、そこは国立公園であり、木を伐ったり運び出す道をつけるには事前に北海道や環境省と協議して許可を得る必要があるからです。

    この協議はかなり厳格なもので、いかに自然や動物への影響を最小限に抑えながらやっていくか知恵を出し合いながら進めていきます。

    そうしてようやく許可がおり、風倒木を運びだし新しく苗木を植えても放っておけば勝手に育って森になっていく訳ではありません。

    その後も下刈りやつる切り、間伐等様々な保育作業を長期間にわたって続けていく必要があり、文字通り一朝一夕という訳にはいきません。

    それでも支笏の森を再び美しく豊かな森に戻していくため、私達は今日も山の中へ入っていきます。 

    石狩森林管理署 支笏森林事務所 

    住所:北海道千歳市支笏湖温泉
    電話:0123-25-2243

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271