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こんにちは森林官です!

広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します

こんにちは森林官です!(士別森林事務所)

上川北部森林管理署 士別森林事務所 首席森林官 瀧口 聡

国有林の縁から士別の大雪原を望む

国有林の縁から士別の大雪原を望む

天塩川の流れる田園都市・士別

士別市は、旭川市の北約60kmに位置するのどかな田園都市です。

市内には、北海道第二の河川である天塩川が流れており、その豊富な水を利用した稲作などの農業や畜産業が盛んです。

中でも畜産業については、市が30年ほど前から羊の牧畜に力を入れており、市営の牧場では約30種のめん羊が飼育されています。

士別市のシンボルマークには羊(イギリス原産のサフォーク種)が大きく描かれていて、市内の随所で見かけます。

可愛らしい士別市のシンボルマーク

可愛らしい士別市のシンボルマーク

地域の水資源を育む国有林

士別森林事務所において管轄している国有林面積は約17,380haで、士別市の市街地一円を囲むように位置しています。そして、その9割以上が「水源かん養保安林」に指定されており、市民の生活に必要な水を蓄える役割を果たしています。

強風から住環境を守る防風保安林

防風林は、強風から農作物、道路、鉄道、住居などを守る役割を果たしています。

上士別地区にある防風林は、明治・大正期に入植してきた開拓者たちの努力によって造成されたものです。

現在は、木が倒れて森林帯の薄くなった箇所へ新たに樹木を植栽するなどして保全管理を行っています。

豊かに実る稲穂・防風林・雲・空の美しい田園風景

豊かに実る稲穂・防風林・雲・空の美しい田園風景

現地検討会の開催

昨年9月12日、上士別地区の国有林内において、壊れにくい路網の作設方法をテーマとした「森林作業道作設・現地検討会」が開催され、道内外から約70名の林業関係者が集まりました。

講師からは「路肩は、時間と手間をかけてでも、強固に締め固めてつくる。雨水が1箇所に集中しないよう、分散させて排水できる線形にすることで、壊れにくい森林作業道ができる。

将来、修理や作り直しをしないで済むように作設することが、森林管理の低コストにつながる」との説明があり、事前に施工された箇所を一緒に歩きながらのレクチャーと、0.2m3級の小型バックホウによる路網作設のデモンストレーション等が行われました。

参加された皆さんにとっては、作業の様子を直接見ることができ、より理解を深める機会となりました。

現地検討会の様子 現地検討会の様子

「百聞は一見にしかず」講師の話に真剣に耳を傾ける参加者達

林道の整備

森林を管理していくには、林道を整備することが必要不可欠です。大雨が降って傷んだ場合は、森林管理署へ報告して復旧します。

今年度は、このような箇所を7箇所発見して復旧を行いました。このほか、新しく林道を開設するための事前調査も1箇所行いました。

林道の決壊箇所 林道の決壊箇所の復旧後

林道の決壊箇所(左)と復旧後(右)の様子

植栽した樹木の成長を確認

樹木が成熟するまでには、その種類によっても様々ですが、70~80年から、長いもので数百年という年月がかかります。

私たちは、業務を通じてその成長過程の一部しか見ることが出来ませんが、その森林の現況に応じて、将来のベストと思われる姿を思い描きながら、植栽や下草刈り、間伐(間引き)などの手入れをしていきます。

こうして、先輩たちが守り育ててきたものを受け継ぎ、次の世代へ引き継いでいきます。

雪の降り積もったある日、植栽後19年目を迎えたアカエゾマツの林を見に行きました。

スノーモービルと山スキーを使い約1時間かけて到着したその造林地では、深く雪に覆われた中、元気に成長しているアカエゾマツの姿を見ることができました。

その周囲には、植栽の直後から自然に生えてきた樹木がアカエゾマツの背丈を追い越し、アカエゾマツの成長を妨げるような勢いで伸びていました。

今回は、アカエゾマツの成長を助けるために、自然に生えてきた樹木を間引く「除伐」作業を検討することにしました。このまま順調に育てば、間伐の時期は20年ほど先になるでしょうか。

19歳のアカエゾマツと並ぶ首席森林官

19歳のアカエゾマツと並ぶ首席森林官

おわりに

以上、私の日常業務の一部を紹介してきました。

このような国有林の保全管理業務は、森林の公益的な機能を発揮させるため、そして、その森林を後世に残していくために不可欠なものです。

また、国の森林を預かる者の責務として、私たちの仕事について国民の皆さんに理解していただくよう努めていくこともあわせて重要であると考えます。

そのためには、私たちが今どんな事をしているかを、国民の皆さんへ向けて情報発信していく必要があります。

私が国有林の第一線である森林事務所に配属されてから約10ヶ月が経ちますが、先に紹介した現地検討会の他に、いろいろな地域行事への参加を通して情報発信を意識した活動を行ってきました。

これからも、さらなる知識の習得と技術の研鑽に励みつつ、地域社会に寄り添った森林の管理経営に努めていきたいと思います。 

上川北部森林管理署
士別森林事務所
住所:北海道士別市東8条北3丁目81-1
電話:0165-22-3590

 

 

 

 森林官とは? 

「森林官」とは林野庁の森林管理署の出先機関である森林事務所の責任者です。

それぞれの管轄する国有林において、森林づくりを進めるための各種調査、植林・伐採・林道等の管理事業等に係る監督や検査、森林パトロール、境界の管理、動植物の調査、森林教室のインストラクター、特別司法警察員としての「森林警察」業務など多岐にわたっています。 

 

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