ホーム > 森もり!スクエア > こんにちは森林官です!(螺湾森林事務所)


ここから本文です。

 

こんにちは森林官です!

広大な国有林の最前線・森林事務所に勤務し、国有林を守り育てている森林官から届いたメッセージ紹介します

こんにちは森林官です!

十勝東部森林管理署 螺湾森林事務所 森林官 千葉 陽平

オンネトーに映る雌阿寒岳と阿寒富士

オンネトーに映る雌阿寒岳(左)と阿寒富士(右)

果てしない大空と広い大地・足寄町

螺湾森林事務所のある足寄町は、十勝の東北部に位置し、東は雌阿寒岳を経て釧路市及び白糠町に接し、 南は本別町に、西は上士幌町に、北は置戸町、陸別町及び津別町に接しております。

地勢は概ね山麓をもって構成され、東西66.5km、南北48.2kmでその面積は1,408.09k㎡と2005年1月まで日本一広い市町村でした(現在でも、町としては日本一広い面積)。

気候は、十勝内陸気候の影響を受けるため、寒暖の差が極めて大きく、降水量が少なく、さらに冬も晴天の日が多く、降雪量も少ないため日照時間が長いです。

また、日本百名山にも数えられる雌阿寒岳(1.499m)や阿寒富士(1,476m)、日本三大秘湖のオンネトー、そして松山千春さん(生家:千春の家)などが有名で、北海道の雄大さを感じられる土地の一つではないでしょうか。

雌阿寒岳中腹より望む阿寒富士

雌阿寒岳中腹より望む阿寒富士

 雌阿寒岳中腹より望むオンネトー

雌阿寒岳中腹より望むオンネトー

螺湾(らわん)といえばラワンブキ

螺湾森林事務所は、足寄町の東に位置する螺湾地区の国有林(管轄区域は約1万ヘクタール)を管轄しており、この地区には「日本一大きなフキ」として全国的にも有名な「ラワンブキ」が自生しています。

ラワンブキは北海道遺産にも指定されていて、高さは2~3mにも達し、茎も直径10cmくらいになり、とっても肉厚です。今ではスーパーにも水煮で並ぶほか、ラワンブキ羊羹などの加工品も売られ、町の特産品となっています。

初めて実物を見たときは、本当にでかいと笑っちゃうほどでした。

今度、ラワンブキのふきのとう焼酎というものが発売されるようなので、是非飲んでみたいと思っています。

ラワンブキ観賞圃場にて 道の駅展示パネル

ラワンブキ観賞圃場にて                                                       道の駅にある展示パネル

実はすごい?シオワッカ

もう一つ螺湾地区の見所として、全国的にはメジャーではありませんが、足寄町文化財に指定されているシオワッカ(足寄石灰華半ドーム)があります。

シオワッカは、ドームの頂上から流れ出る冷泉から炭酸カルシウムが沈殿しドーム状に成長したもので、世界的にも希な炭酸カルシウム鉱物3種類が確認されています。

春先にはファテライト、夏にはモノハイドロカルサイト、冬にはイカアイトができており、これら3種類が冷泉から、また同じ場所でできるのはここだけであり、中でもイカアイトの陸上での発見は世界で2番目だそうです。

一見なんの変哲もないただの岩ですが、解説を読むとすごそうな気がします。すてきなカントリーサインの目印がありますので、最寄りの際にはちょっと足を止めてみてはいかがでしょうか。

シオワッカ 足寄町のカントリーサイン

シオワッカ                                                                        足寄町のカントリーサイン

螺湾の山は…

管轄する螺湾地区の山は、それほど標高の高い山はなく山脚も短い里山のようなイメージですが、その中でも急峻なところが多く(俗に山がたっている)、沢と尾根がはっきりしている山だと思います。

また、下層植生は背の低いミヤコザサが主体なので更新もよく、森林は旺盛で(フキもこれだけ大きく育つので土壌はいいはず)、活力のある山だと感じています。

この山に入っての仕事は体力づくりにもなり、森林施業や山を勉強するフィールドとしておもしろいところだと感じています。

おわりに

山に関することは、普段生活していく中ではあまり気にすることもないかと思いますが、この仕事をしているといろいろなことを学び、感じることができます。

山は、水を蓄え土砂の流出を抑えたり、炭素固定に寄与したり、多様な動植物の生活の場となっていたり、そしてまた森林を木材として利用することができたりと枚挙にいとまがないほどの恩恵を与えてくれています。

私たちの仕事は、こうしたことを人の手を加えることで上手にバランスよく引き出し、将来にわたって活用させてもらえるようにしていくことだと思っています。

そのなかでも木材は、持続可能な再生資源として期待されてきており、森林施業の役割の重要性を感じるとともに、単年としての結果は分かりづらく、長い目でみる必要があるという難しさも感じています。

個人的には林業が産業として発展していく中で、そこから大きな公益を生み出し、山のことをもっと広く知ってもらえるようになれば最高だろうと思っています。

山づくりという長いスパンで考えるとほんの短い間ではありますが、その数年を担っているという自覚を持ち、いい山とはなにか、そのための山づくりとはどうしたらよいかということを常に考えながら、アンテナを高くして、様々な視点から捉え、先を見通した仕事をしていきたいと思っています。

 

十勝東部森林管理署
螺湾森林事務所
住所:北海道足寄郡足寄町上足寄本町9-1
電話:0156-29-7142

 

 

 森林官とは? 

「森林官」とは林野庁の森林管理署の出先機関である森林事務所の責任者です。

それぞれの管轄する国有林において、森林づくりを進めるための各種調査、植林・伐採・林道等の管理事業等に係る監督や検査、森林パトロール、境界の管理、動植物の調査、森林教室のインストラクター、特別司法警察員としての「森林警察」業務など多岐にわたっています。 

 

2013年の記事

阿寒湖畔森林事務所(釧路市)日高森林事務所(日高町)
二ペソツ森林事務所(新得町)
層雲峡森林事務所(上川町)
紋別森林事務所(紋別市)
幌加内森林事務所(幌加内町)上富良野森林事務所(上富良野町)
駒ヶ岳森林事務所(森町)

2012年の記事

広尾森林事務所(広尾町)
滝森林事務所(遠軽町)
初山別森林事務所(初山別村)
野幌森林事務所(江別市)
東藻琴森林事務所(大空町)
増毛森林事務所(増毛町)
幾春別森林事務所(三笠市)
落石森林事務所(根室市)
常呂森林事務所(北見市)
中頓別森林事務所(中頓別町)苫小牧森林事務所(苫小牧市)

 

 

 

お問い合わせ先

総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6271