日高北部森林管理署 日高森林事務所 森林官 遠藤 正博

 

 

レクリエーションの森「日高国際スキー場（北日高岳）」

 

日高森林事務所は

日高町内にある国有林野のうち約3，500ヘクタールを管轄しています。

 

管内は

北海道のほぼ中央部から襟裳岬にかけて南北約140kmにもなる北海道の背骨・日高山脈が走り、豊かな森林を源とした沙流（さる）川が太平洋に注いでいます。

また、戸蔦別（とったべつ）岳、チロロ岳、ペンケヌーシ岳、沙流岳など標高1500m級の高峰が連なり、固有の植物も多種に及びます。

 

山々は

標高300～700m地帯まではナラ類、カンバ類の広葉樹にトドマツ、エゾマツなどの針葉樹が混じった針広混
交林に覆われ、それより標高が高い地帯ではエゾマツ、ダケカンバなどの亜寒帯林が形成されています。

 

日高町の

街から望める日高国際スキー場（北日高岳・写真）は、国有林を活用したレクリエーションの森に指定されており、地元の小中学生のスキー学習の場となっています。

天気の良い日にはここからも芦別岳や夕張岳、そして日高の山々を望むことができ、夏は登山コースとしても利用されています。

 

このような中

日高森林事務所では現在、人工林において、木の生長をよくするために間引いて本数を減らす「保育間伐」
を進めています。

雪や寒さで厳しい作業環境ですが、将来立派な針広混交林に育つことを願いながら作業をしています。

また、引き続き、立木を伐採するために、材積、樹種、材質などを調べる「収穫調査」を行うことになっており、冬期作業を「安全・健康・無災害」で行うとともに、より良い山作りに取り組んでいきたいと考えています。