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北海道南部、平成18年に函館湾に面する上磯町と北海道の水田発祥の地である大野町との合併で誕生した北斗市にあり、旧上磯町と函館市に所在する国有林のうち約5,300ヘクタールを管理しています。
農業・漁業、そして国内有数の石灰産地でその大部分が国有林である峩朗(がろう)鉱山から採掘される石灰石を原料とするセメント工業です。
ブナなどの天然林とトドマツを主体とする人工林が占めています。
地形は全体的に急峻で、また川や沢も多いことから木材の生産が困難な個所が多い流域のため、国土の保全や水源のかん養などの公益的機能の役割を大切にした森林施業を行っています。
五稜郭公園の南東に五稜郭(ごりょうかく)保安林(1.8ヘクタール) があり、風致・保健保安林に指定されています。この保安林は安政年間(1862年頃)植栽のアカマツや昭和41年に補植したオウシュウアカマツ、昭和8年に植栽したヤチダモ等で構成されています。
林内には歩道などはありませんが、天気のよい日には犬をつれて散歩をしている方などが見受けられます。
例年、町内会等の地域のみなさんとのゴミ拾いや、草刈り作業などを行っており、過去には子供会による植樹も行われています。
今後もより一層多くの市民に親しまれる場となるよう地域と共に取り組んでいきたいと考えています。
これからますます多くの期待や役割を求められてくると思いますが、その中で山を見て歩き、その山の将来を考えた施業を判断する森林官の仕事に、責任とやりがいを感じています。
今後もしっかりとした森林づくりを行えるよう私自身さらに努力していきたいと思います。
上磯森林事務所 森林官 中嶋博英
セメント工業を支える石灰石の宝庫 |
中嶋森林官 |