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天塩森林事務所

2007年9月掲載 地域に広がる森林づくりの輪 天塩森林事務所 森林官 黒岩 祐子

天塩川としじみの里

天塩森林事務所は北海道北西部に位置する天塩町内の国有林、約11,000ヘクタールを管轄区域としています。
天塩町は、天塩岳を源とする天塩川に育まれた大粒のしじみ貝が捕れることで有名で、漁獲時期になると道内各所から多くの人々が訪れます。

暮らしを守る防風保安林

管内ではカシワ、ミズナラ、トドマツを主とする海岸部の国有林約560ヘクタールが防風保安林に指定されており、この地域にとって、風や吹雪から農地や建物を守り人々が生活を営む上で大きな役割をはたしています。

しじみの森林を育てる

当森林事務所では、その防風保安林の大切さを地域の方々に知っていただき、将来にわたって適正な管理を行い次の世代に引き継ぐことを目的とした「北のしじみの森林(もり)づくり」に平成16年度より取り組んでいます。
今年度も小学生を対象とした森林教室や未立木地に植栽
する苗木を育てるために「どんぐり」のまきつけを行いました。
また、6月には町内から150名の参加者を得てヤチダモの植樹を行い、秋にも未立木地への植樹を行う予定です。

広がる森林づくりの輪

こうした取り組みに参加するごとに「森林づくり」の輪が地域に根付き、広がっていることを実感しています。
森林に対する関心や期待が高まっている中で、「森林づくり」は地域の方々の理解と協力が不可欠であり、取り組みの中で木や土に実際に触れることが防風保安林をはじめとする森林への関心や理解を深めてもらうきっかけになればと思います。

植樹後のフォローを大切に

しかし、「森林づくり」は「植える」だけではなく「育てる」ことも重要であり、いかにして植樹後の森林をフォローしていくかがこれからの課題といえます。
今後も国有林から情報を広く発信し、地域の方々に愛される森林になるよう努力していきたいと思います。
夕陽に映える利尻富士は、えも言われぬ美しさです。
「百聞は一見にしかず」、皆さん「しじみの森林」へ眺めに来てみてください。


牧草地から防風保安林と利尻島を望む

みんなでしじみの森林づくり

森での体験を子どもたちへ
 

お問い合わせ先

留萌北部森林管理署
天塩森林事務所
天塩郡天塩町新栄通6
電話01632-2-1858

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