一の橋森林事務所

皆さんはじめまして！
下川町一ノ橋・奥名寄地区の国有林を担当している河村亜美です。森林官になって2年目になります。
私の勤務する一ノ橋森林事務所は合同事務所で、私の他に森林官2名、基幹作業職員5名、臨時職員5名がいて、とってもにぎやかです。
事務所がある下川町は、林業が盛んです。それからスキージャンプ、手延べ麺、エミュー牧場（ダチョウの一種）、万里の長城などのほか、北海道でも寒い所として有名です。

管内はエゾシカが多く、山に生えているニレの木はほとんど食べられており、ハルニレの林木遺伝資源保存林は、過去の食害で大きな被害があります。
林道や国道にもお構いなしに飛び出してくるので車の運転には注意しています。
また、「熊もたくさん棲んでいる！」らしく、地元の方々には「会うぞ〜会うぞ〜」と脅され続けていますが、今のところ実物を見たことはありません。

昨年10月の異常低気圧時には、担当している地域の森林も強風の被害を受け、林野庁の巨樹・巨木百選に選定されていた「七尺ニレ」は残念ながら折れてしまいました。
今は無惨で、かわいそうな姿になっていますが、「七尺ニレを保全する下川の会」が引き取り、公民館などに標本として展示する事が決まり、良かったです。

最近の仕事は、国有林と民地との境界に異常がないか巡視する「境界予備調査」や森林にどのような木がどのくらい生えているかなどを調べる「林況調査」などです。
山中は笹がとっても濃く、丈が2m以上もあるため、ときどきその中に埋もれて身動きがとれなくなったり、ダニがたくさんついたりして苦労しますが、なんとか仕事をこなしています。

森林官になり1年数ヶ月が経ちましたが、最初は「森林官なんて出来るだろうか」と不安でした。なぜなら、私は森林科学系の学校を卒業したわけではなく、山歩きをしたこともありませんでしたし、体力にも自信がなかったからです。ですが、気持ちいい山の自然と周りの皆さんに支えられなんとか頑張っています。まだまだ半人前ですが、皆さん、どうぞよろしくお願いします！