ホーム > 森もり!スクエア > こんにちは森林官です!(奥静内森林事務所) > 大樹森林事務所


ここから本文です。

大樹森林事務所

2006年10月掲載 地域との関わりを大切に 大樹森林事務所 首席森林官 中野 芳一

大樹森林事務所は、管理面積一三、八三九ヘクタールで日高山脈の東側に位置する国有林を管理しています。

事務所が所在する大樹町は、南十勝に位置し、東は太平洋に面し、西は日高山脈が走り、その間に広大な平地が広がる地形となっており、その中央を清流日本一に選出された「歴舟川」がドーンと流れています。
そして、この恵まれた自然を活かした農・林・漁業の一次産業が盛んな町で、特に南十勝に唯一の雪印工場があり、そこでは、大樹はもとより広尾から更別までの原料乳を一手に引き受けています。

観光スポットとしては、海岸線にはホロカンヤトー、生花苗沼のハマナスなどの原生花園を含む湖沼群や、日本では珍しいヨード分を含む源泉(晩成温泉)があり、清流で知られる歴舟川の催しとして「歴舟川清流まつり」、「歴舟川の砂金堀り」が有名です。

山は、「日高山脈襟裳国定公園」に指定された雄大な風景、登山で有名なペテガリ岳やソエマツ岳、紅葉の名所である坂下仙境があります。

国有林として、特に強調しておきたいのは地域との関わりで、昨年(平成十七年)の二月に十勝西部森林管理署と大樹町との間で取り交わされた二つの協定です。

一つ目は「パンケナイ・ペンケナイ地区森林整備協定」で、国有林一、四一四ヘクタールと町有林九〇二ヘクタールが対象であり、同地区を流れる歴舟川の水質保全と森林づくりに対する住民意識の向上が期待されています。

二つ目は「遊々の森・カムイコタン歴舟の森」協定であり、カムイコタン農村公園に隣接した国有林二二一ヘクタールでの森林浴や樹木観察などとして、自然体験学習で活用されています。

このほかに漁協との「漁民の森実施協定」があり、毎年、漁民と共に植樹祭を催しています。このように整備協定や地域との関わりにおいて、地元住民などに直接対応する森林官の役割を強く感じています。

最後に、これからの業務の円滑な進行と無災害を期し、地域との関わりを大切にして、開かれた国有林に向け、微力ではありますが森林事務所職員一同協力して頑張っていきたいと思います。


後列の左端が中野首席森林官

お問い合わせ先

十勝西部森林管理署
大樹森林事務所
広尾郡大樹町新通1丁目3
電話01558-6-2536

森林管理局の案内

リンク集