北雄森林事務所

2006年5月掲載 森林官として地域に根ざして取り組みたい 北雄森林事務所 森林官 宮脇 慈東

北雄森林事務所は約100,000平方メートルの芝ざくら大群落で知られる滝上町に所在し、約7,663ヘクタールの国有林を管理しています。
大雪山山系天塩岳を源としオホーツク海に注ぐ渚滑川は町のシンボルとして豊かな清水を湛え、町名のいわれでもある大小様々な滝で形成されている渓谷「錦仙峡」があります。

我が事務所管内には、この渓谷を見下ろすかのように「滝上渓谷自然休養林」を設けており、毎年六月頃には芝ざくらと新緑の森林が美しいコントラストを演出し、遊歩道を散策するとエゾリスやアカゲラといった動物に遭遇することもあり、今後も身近な自然体験空間として町民の方々にPRしていきたいと思っています。

また、滝上町では以前より林産業者が先導する形で、林地残材等を活用した木質ペレットの製造が行われており、現在では町主催のセミナーを開催するなど地域を挙げて木質バイオマスの利用促進、拡大等に検討を重ねてきている中、滝上町の森林面積の約八五パーセントを占める国有林については、今後とも大きな役割が期待されるものと思われます。

「国民に開かれた国有林」を実践するためにも、森林官として地域との繋がりを大切にし、そのニーズにも出来る限り応えるとともに、地域に根ざした取組の道を常に求めていかなければならないと考えています。

オホーツク圏には花の見所もたくさんありますので、是非訪れてください。

 

滝上渓谷自然休養林	滝上渓谷「錦仙峡」
滝上町「童話村」植樹祭にて