第2回 野幌森林づくり塾を開催しました。
テーマ「土と樹木の関係を学ぼう」
「森林づくり塾」は、平成16年の台風被害にあった野幌森林公園の自然再生プロジェクトの一環として、
市民の皆さんが、植栽などの森林づくりに関する実体験や知識の習得をしながら、
森林と人との係わりなどについて学んでいくものです。
今回も多くの方に参加をいただき、第2回目の「森林づくり塾」を7月8日(土曜日)に開催しました。
今回は、野幌森林公園で「土と樹木の関係について学ぼう」をテーマに
「樹木の成り立ち」と「土(テフラ)」の関係に詳しい春木雅寛氏に講義をしていただきました。
当日は、今年一番の暑さを思わせるような晴天に恵まれ、
これまで、ほとんどなかった土壌に関する話が聞けるので、
みなさん気合い十分のようです。
公園内を散策しながら森林の成り立ちやササ、下草、稚幼樹、土などの関係について説明をしていただきました。
数カ所で粘土性の白っぽい土や黒土など色の違う土を採取し、
その土を水で何回も何回も丁寧に洗います。
すると、土から汚れや腐葉物、細粒砂などが取れ、色が薄くなってきました。
これは、何でしょう?
火山灰や火山ガラスです。
火山の噴火物に、長い年月をかけて落ち葉などの有機物が付着します。
土の深さなどの条件によって白っぽい土や黒土になります。
午後からは、自然ふれあい交流館(レクチャールーム)で
森や土の成り立ちやその双方の関係について、室内で講義をしていただき、
その後、顕微鏡で各自が洗浄した土を見ながら、
構成している粒子についての説明をしていただきました。
塾生のみなさんは、自分の洗浄した土がどのように見えるのか? 興味津々で、
質問なども多くありましたが、ひとつひとつ丁寧に答えていただき、
今まで抱いていた疑問が解決できたり、新たな知識に触れれたことなど、有意義な1日となりました。
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