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北海道森林管理局

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    チェーンソー研修を受講しました(平成26年10月31日掲載)

    チェーンソーを用いた伐木業務は厚生労働省令で危険又は有害な業務に指定されているため、これを行うためには労働安全衛生法及び労働安全衛生規則の規定により「特別教育」を受けなければなりません。

    9月16~18日の3日間、林野庁 林業機械化センターが道東の鶴居村の国有林等を会場に実施した、森林管理署等の職員を対象とする「チェーンソー研修」を当センターの所長と森林技術専門官の2名が道内各地の職員とともに受講してきました。

    9月16~18日の3日間、林野庁 林業機械化センターが道東の鶴居村の国有林等を会場に実施した、森林管理署等の職員を対象とする「チェーンソー研修」 

    「伐木の業務」の特別教育とは

    この特別教育には次の2種類があります 

    • 大径木(胸高直径70センチ以上)の伐木

    労働安全衛生規則36条8項:胸高直径が70センチメートル以上の立木の伐木、胸高直径が20センチメートル以上で、かつ、重心が著しく偏している立木の伐木、つりきりその他特殊な方法による伐木又はかかり木でかかつている木の胸高直径が20センチメートル以上であるものの処理の業務

    • 小径木(胸高直径70センチ未満)の伐木

    労働安全衛生規則36条8項の2:チェーンソーを用いて行う立木の伐木、かかり木の処理又は造材の業務(前号に掲げる業務を除く。)  

    今回受講した研修は胸高直径70センチ以下の「小径木」の伐木を対象とした内容で、規則で定められた13時間の学科と実技を、みっちりと勉強してきました。 

    「特別教育」の受講目的 

    かつては森林管理署等で直営事業による伐木作業を行っていたため、チェーンソーが使用できる基幹作業職員等が国有林の現場に配置されていましたが、現在ではこのような現場作業は民間事業体に委託しており、組織内でチェーンソーによる伐木作業の技術の継承が難しくなっているという現状があります。

    そこで今回の研修は、単にチェーンソー作業者を養成するのではなく、1.チェーンソー作業の技術の継承、2.その作業に起因する労働災害の防止等の安全確保、3.請負事業の発注者として安全指導の的確性や説得力の担保、などを目的に受講してきました。

    チェーンソーの整備点検に使う道具類
    チェーンソーの整備点検に使う道具類  

    1日目は学科教育とチェーンソーの分解・組立実習

    道内の森林管理署等から14名の職員が鶴居村の研修会場に集合し、午後の開講式の後、早速、学科教育からスタートしました。

    ここでは関係法令、振動障害及びその予防方法、伐木作業の方法、チェーンソーの構造などについて講義を受けました。

    続いて4名ほどのグループに分かれて、チェーンソーの構造がどうなっているのかを学ぶために、分解と組立の実習を行いました。

    この実習ではいろいろな専用工具を使用してチェーンソーを分解しながら、エンジンなどの内部構造や構成部品の役割、日常点検や整備方法などを学びました。

    チェーンソーを分解して、その構造を勉強中
    チェーンソーを分解して、その構造を勉強中 

    2日目はチェーンソー作業実習

    チェーンソーのほかにも伐採に使う道具がいっぱい
    チェーンソーのほかにも伐採に使う道具がいっぱい^^;
     

    今日は、鶴居国有林に入り、チェーンソーでの作業実習です。

    午前中は、作業前の準備、作業姿勢、エンジンの始動方法などのチェーンソー操作の基本について講師からレクチャーを受けました。

    講師による伐倒のデモンストレーション
    講師による伐倒のデモンストレーション 

     

    続いて、かかり木(伐倒しようとした木が隣の木に引っかかってしまい倒れないこと)処理の実習を行いました。

    この処理では、引っかかってしまった木にロープを掛け、それを滑車を使いながらチルホールという手動ウインチで引っ張り、安全に倒す方法を学びました。

    引っかかってしまった木にロープを掛け、それを滑車を使いながらチルホールという手動ウインチで引っ張り、安全に倒す方法
    かかり木にワイヤーをかけ、ウインチで引き、安全に倒します

     

    午後からはいよいよ研修生が実際にチェーンソーのエンジンを始動!

    講師が伐倒したトドマツの枝払いと玉切り作業を行いました。

    チェーンソーから伝わる振動と超高回転で回るエンジンの轟音に、最初は心臓がドキ!ドキ!、腰が引けチェンソーと体の距離が開いていましたが、何回か切っていくうちに少しずつその距離は縮まっていきました。

    研修生が実際にチェーンソーのエンジンを始動
    周囲の安全を確認したら、エンジン始動!

    チェーンソーで丸太の玉切りの実習
    チェーンソーで丸太の玉切りの実習、エンジンの轟音とともに、おがくずが勢いよく吹き出します

    講師の指導を受けながらチェーンソーによる「枝払い」の実習
    講師の指導を受けながらチェーンソーによる「枝払い」の実習

    チェーンソーの実技に取り組む森林管理署の女性技官
    チェーンソーの実技に取り組む森林管理署の女性技官
     

    また、ソー・チェーン(刃)の形式や研ぎ方の善し悪しによる、切れ味や振動の差などの体験も行いました。

    最後に作業者の体をチェンソーの刃から守ってくれる「防護衣」の重要性について、テスト用の防護衣にチェンソーの刃を当てるデモンストレーションが行われました。

    普通の作業服がいとも簡単に引き裂かれるのに対し、防護衣は刃が触れた瞬間に中から特殊な繊維が飛び出し、回転する刃に絡みついて緊急停止させ、作業者の身体を守ってくれることを目の当たりにし、防護衣着用の重要性を強く認識しました。

    テスト用の防護衣にチェンソーの刃を当てるデモンストレーション
    防護衣にちょっとでも刃が触れると、内部から繊維が飛び出して、絡みつき、チェーンソーは緊急停止 

    3日目は振動病の予防知識とソー・チェーンの目立て実習

    最終日は振動障害の予防に関する講義とソー・チェーン(刃)の目立ての実習です。

    刃の目立ての善し悪しで、その切れ味と振動はかなり違います。

    ソー・チェーン(刃)の目立て方法を説明する林野庁 林業機械化センターの講師
    ソー・チェーン(刃)の目立て方法を説明する林野庁 林業機械化センターの講師

     

    チェーンソーの使用による振動障害を予防するためには、適切に刃の目立てを行い、振動等を軽減することが重要です。

    適切に目立てが行われた刃は、良く切れ、素早く切削できるのでチェーンソーの稼働時間が短くなり、振動も少なくなることから、振動障害の予防につながります。

    真剣な表情で刃の目立てを行う森林管理署の研修生
    真剣な表情で刃の目立てを行う森林管理署の研修生

     

    刃の目立てには熟練の技が必要であり、講師の話では一人前になるのに6~7年かかるそうです。

    棒やすりを手に、目立て職人を目指し(笑)、一生懸命やってみましたがかなり難しく、今後、時間をかけて体得することになりそうです。 

    特別教育修了証をもらって終了

    3日間の研修では、チェーンソーによる伐木業務を安全に行うにあたって必要な事項を座学と実習を通じて学んできました。

    今まではチェーンソー作業を遠く離れた安全な場所から眺めていましたが、今回はそれを自分で抱えながらの研修であり、非常に良い経験ともなりました。

    最後に「労働安全衛生法による特別教育修了証」の交付を受けて終了となり、これで晴れて正式にチェーンソーを使用する「資格」を得たわけですが、今後、この研修で学んだことを胸に、安全第一で作業をしていきたいと考えています。

    無事に研修を終えて記念撮影
    無事に研修を終えて記念撮影(森林作業道の研修生も一緒に) 

     

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    「天然林での樹種の多様化を図る更新方法開発試験地」で植生調査(平成26年10月6日掲載)

    森林技術・支援センターでは、平成21年から独立行政法人 森林総合研究所 北海道支所(以下=研究所)と共同で「天然林での樹種の多様化を図る更新方法の開発」に取り組んでいます。 

    今年でこの取組の最終年度となりますが、今期の更新状況調査の時期となったことから、研究所との共同調査を4日間の日程で行い、当センターも総動員でがんばりました。

     

    調査を始めた当初は、小さくて見分けるのが難しい稚樹が沢山出てきて大変でしたが、それから年数を経る毎にこれらの稚樹が大きく成長し見分けやすくなってきました。

    一方で、成長にともない調査内容の追加もあるなど、毎回、変わらず大変な調査です。

    森林総研と共同調査を行っている現地
    試験区は、黒のポール(赤矢印)を立てて、黄色のネットで囲んであります。

    このネットはシカの侵入を防止し、試験区内の稚樹が食害を受けないように設置しています。

    また、隣接地には対照区としてネットを設置していない試験区が20箇所あります。

    試験区の中に入ると、稚樹に沢山のテープが付いてます
    試験区の中に入ると、この様に稚樹に沢山のナンバーテープが付いてます。

    この樹種とナンバーテープを測定担当者が一本一本読み上げ、測定し、記録担当者が前回の調査記録と突き合わせをしながら野帳に記入していきます。

    また、一定の樹高より大きく成長した樹種についてはナンバーテープの取り替え作業を合わせて行います。

    ときには大きく成長した木の陰で稚樹が枯れてしまいナンバーテープだけが残っていることもあります。

    相手が稚樹だけにとても本数も多く、細かい作業の連続で、測定担当者も記録担当者も大忙しです。

    測定作業の様子 
    測定作業の様子です。

    稚樹の樹高は1m以下と低く、狭いネットの中でしゃがんだり、横になったりと、苦しい姿勢での測定は結構大変です。

    50センチ以上に成長した稚樹は、大きなナンバーテープに交換
    50センチ以上に成長した稚樹は、大きなナンバーテープに交換します。

    現地で昼食
    やっと昼食の時間です。

    いつもは車中で昼食を取りますが、今日の試験地は林道上の車から長い山道を歩いたところにあり、弁当を背負って登ってきました。

    午後からも、まだまだ作業は続きます。 

    秋も深まってきており、山のナナカマドの実も赤くなってきていました
    4日間の調査中、雨の日もありましたが、今年も無事調査を終えることができました。

    このあとは雪が降る前に防鹿ネットを撤去する作業が残っています。

    まだまだ、やることはいっぱいあります・・・・

     

    だんだん秋も深まってきており、山のナナカマドの実も赤くなってきていました。

    雨上がりの小沢にを覗いて見ると、冷たい石の上を、懐かしいカタツムリがはっていました
    雨上がりの小沢にを覗いて見ると、冷たい石の上を、懐かしいカタツムリがはっていました(^.^*  

     

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    コンテナ苗試験地の成長調査(平成26年9月12日掲載)

    9月に入り、木々の成長も一段落したところで、森林技術・支援センターでは各種試験地での成長量調査に追われています。

    数ある試験地の中から、まずは平成23年度から実施している「コンテナ苗試験地」からスタート。

    試験地には成長量が比較できるように、トドマツ、アカエゾ、カラマツ、グイマツを「コンテナ苗」と「裸苗」(一般的な苗木)で植栽しています。

    試験地を回った印象では、それぞれが今年は競って成長している様な気がしました。  

    コンテナ苗試験地の生長調査。樹高を測定中
    樹高を測る作業です、中腰になるので腰にこたえます.(o-〇;)  

    苗木の根元の直径を測ってます
    苗木の根元の直径を測ってます。

    この試験地では、下刈り作業を、苗木の成長に伴って昨年度から年1回に減らしているので、根元には草が伸び放題(苗木の成長には支障ありません)。

    これらの草をかき分けての測定作業は足腰にこたえます。

    トドマツの一般的な苗木。40cmほど成長
    トドマツの裸苗(一般的な苗木)です。

    順調に成長し、成長の良い苗木は1年で40cmほど伸びていました。  

    トドマツのコンテナ苗。1m以上成長しているものもありました
    トドマツのコンテナ苗も頑張って裸苗と同じくらい成長していました。

    中には1m以上も伸びているものもありました。 
     
    カラマツのコンテナ苗は、昨年は全長で2m位でしたが、今年はさらに1m伸びて3mまでに成長 

    平成23年の植え付け初期の頃の同じ苗木の写真です。
    カラマツのコンテナ苗は、昨年は全長で2m位でしたが、今年はさらに1m伸びて3mまでに成長していました。

    下は、平成23年の植え付け初期の頃の同じ苗木の写真です。

    3年前はこんなに小さかったんですね~。

    苗木の隣でダケカンバがすくすくと成長中
    下刈りの時には、植栽木を間違って雑草と一緒に刈ってしまわないように、あまり苗木のそばギリギリまで刈り取らないようにしています。

    これをいいことに、自然に生えてきたダケカンバがすぐとなりでちゃっかり成長中です(^.^)* 

    調査はまだまだ続きます。

     

    最後に、今日は林道沿いに咲いていた野の花を紹介します。 

    オオハンゴンソウ
    オオハンゴンソウ 

    ツユクサ
    ツユクサ

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    間伐を行った試験地の植生回復状況調査を行いました(平成26年9月9日掲載)

    森林技術・支援センターでは「カンバ類が侵入したトドマツ人工林を効率的かつ効果的に間伐を行う手法の開発」に取り組んでいます。

    これは、カンバ類等の広葉樹が侵入し、期待する植栽木が育成しないトドマツ人工林において、仕様の異なる間伐方法での高性能林業機械による伐採後の林分を対象に、残存木の成長の推移を調査することで効率的かつ効果的な間伐手法を開発することを目的としています。

    間伐後の植生回復状況調査を行っている試験地
    この試験地では毎年、間伐後の植生回復状況調査を行っており、今回も深い笹藪をかき分けながら調査に行ってきました。

    現地には照度調査を行うためのプロットがあり、場所が分かるよう標識が設置してあるのですが、毎年、雪の重さで倒れ笹に埋まってしまいます。その行方不明の標識の「発掘」と「修理」も行いました。

    「確かこの奥に標識ポールがあるはずなのですが・・・」笹が密集し、背丈も高くなりましたので、なかなか発見できません!!! 

    笹の中に埋もれている標識 
    ありました!

    やはり倒れていました。  

    試験地の現地標識
    倒れていたポールを起こして、表示も取り替え完了(^^*)

    この試験地には、このような表示を合計12箇所設置しています。

    これで、次の照度測定調査もスムーズに行えます。 

    植生の回復状況調査
    さて、標識の修理が終わったので、今回の「本業」、植生の回復状況調査を始めます。

    調査は1m四方の正方形の区画で行います
    調査は1m四方の正方形の区画で行います。

    正方形の角にピンポールを立てて、その囲んだ中に植生する樹木、笹、草本類などの植物をカウントし、野帳に記録していきます。

    今回の調査した全区画では別の時期に照度測定調査も行います。

    調査区画から空を見上げてみました。
    調査区画から空を見上げてみました。

    植生調査では、その区画がどのように樹木の枝葉で囲まれているかも確認します。

     

    さて、本日も無事に調査任務完了。

    続いて、当センター構内の「四季の花」コーナーです(^.^*

    ゲンノショウコ
    ゲンノショウコ 

    ヒメヒオウギスイセン
    ヒメヒオウギスイセン(姫檜扇水仙)

    お問合せ先

    森林技術・支援センター

    〒095-0015
    北海道士別市東5条6丁目
    TEL 0165-23-2161
    TEL 050-3160-5755(IP)
    FAX 0165-23-2164

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