このページの本文へ移動

北海道森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    裸苗の被害原因を考える(平成25年11月29日掲載)

    さらに雪が積もった日、コンテナ苗試験地の様子を見に行ってきました。

    カラマツのコンテナ苗と裸苗の成育対比区では降雪により、秋に真っ直ぐに立っていた片側の列の苗木が見えなくなっていました。

    カラマツのコンテナ苗と裸苗の成育対比区の降雪状況

    写真の左の植列はコンテナ苗、右側の赤丸の列が裸苗(一般的な苗木)なのですが、雪の下になって見えないのはなぜか「裸苗」の列だけでした。

    カラマツのコンテナ苗と裸苗の成育対比区の秋

    秋の調査の時に見た裸苗の様子が頭に浮かびました。

    裸苗の方が、沢山の横枝を出しています!

    (横枝が沢山出ているので、葉の密度も高くなり、枝自体がよく見えないほどです)

    植栽の翌年に行った、一冬越した苗木の被害調査では、コンテナ苗より裸苗の方が先枯れ、雪害などの被害率大きいことが分かっています。

    そして、その傾向は横枝を沢山出しているものに顕著でした。 

     先枯れした裸苗

    先枯れした裸苗は、先端部(赤丸)に葉がありません。

     

    裸苗がコンテナ苗より先に雪に埋もれてしまった原因は、横枝に沢山の雪が積もり、その重さに耐えきれずに、苗木が横に倒されてしまったのではないかと推測しています。

    おそらく、今冬もそのような状況になり、倒れて、雪に埋もれてしまったのでしょう。

    起こしてあげたいところですが、もう雪の中で寝ていると思いそのままにしてきました。

    来シーズンは、雪の重さに負けない体力を付け、被害に遭わず元気に育ってほしいものです。 

    topへ戻る 

    山はもうすっかり根雪(平成25年11月25日掲載)

    コンテナ苗試験地は一面雪景色

    コンテナ苗試験地は一面雪景色。もうすっかり根雪になりました。

     積雪はまだ15cm程なので、植栽された木々は雪から頭を出しています。

    積雪はまだ15cm程なので、植栽された木々は雪から頭を出しています。

     この姿がすっぽりと雪に埋まってしまうのも、もう間もなくです。

    この姿がすっぽりと雪に埋まってしまうのも、もう間もなくです。

     アカエゾマツの冬芽は既に眠りについたようです。

    アカエゾマツの冬芽は既に眠りについたようです。

     帰りがけに、母樹から自然に落ちた種から育っている(天然更新)エゾマツの子供の様子を見に行きました。

    帰りがけに、母樹から自然に落ちた種から育っている(天然更新)エゾマツの子供の様子を見に行きました。

    春からずっと 気になり、その成長を見てきました。

    こちらもうっすらと雪が積もり、長い冬の眠りにつくところです。

     

    コンテナ苗も、天然更新のエゾマツも無事に厳しい冬に耐え、また来春の雪解け後には、私たちにどんな姿を見せてくれるのか、どんな発見や驚きを与えてくれるのかを楽しみにしながら帰路につきました。

     

    今年一年ありがとう。そして、春までお休みなさい。

    topへ戻る

    晩秋~最後の輝き(平成25年11月22日掲載)

    根雪の写真を載せる前に、森林技術・支援センターの前庭、晩秋の最後の輝きをお伝えします。

     地面には黄色(イチョウ)の絨毯が敷き詰められ

    地面には黄色の絨毯が敷き詰められ

     秋の青空にはナナカマドの赤い実が鮮やか

    秋の青空にはナナカマドの赤い実が鮮やか

     イチョウの葉とナナカマドの葉

    色鮮やかな光景も来春まで見納めです。

    topへ戻る

    前庭の主役が交代しました(平成25年11月19日掲載)

    森林技術・支援センターの前庭にある木々は季節毎に彩られ地域のみなさんや私たちを和ませてくれています。

    先日まではイチョウの木が黄色い葉をつけ、とても鮮やかでした(10月29日掲載)が、今ではすっかり葉も落ち常緑針葉樹のイチイに主役を奪われています。

    個性の違う同居人達は落葉したためか「もうちょっとこっちに寄ってよ、寒いから!!」と言わんばかりに寒々した様相です。

    先日まではイチョウの木が黄色い葉をつけ、とても鮮やかでした(10月29日掲載)が、今ではすっかり葉も落ち常緑針葉樹のイチイに主役を奪われています。

    「今週末から雪になりそうだな~」、「 そうだね~ いよいよ冬になりそうだね!!」 

    イチイ:常緑針葉樹でほぼ全国に分布しています。北海道ではサカキの代わりに玉串など神事に用いられています。

    実は赤く甘いが、種にはタキシンというアルカロイド(有毒物質)が含まれているので注意が必要です。

    topへ戻る

    防風保安林で見かけたヤドリギ(平成25年11月15日掲載)

    今日は小春日和。

    上川北部森林管理署の士別森林事務所 首席森林官が行う防風保安林(※)の地況林況調査に同行しました。

    現場は北海道の開拓当時から地域の人々や生活を見守っている防風保安林です。

    ずっと続く防風保安林。写真の森は昭和33年に植栽し、立派に成長したカラマツです。

    ずっと続く防風保安林。写真の森は昭和33年に植栽し、立派に成長したカラマツです。

     広葉樹が主体の防風林の状況

    カラマツ林の反対側の森は広葉樹が主体です。

     開拓当時が偲ばれるヤチダモやニレノキなどが成育しています。

    開拓当時が偲ばれるヤチダモやニレノキなどが成育しています。

     

    林中を観察していると、ほぼ落葉し終わった樹上に、青々とした葉をつけ、一際目立つものがありました。

    一見、鳥の巣のようにも見えますが、これは落葉樹に寄生する樹木「宿り木」(ヤドリギ)でした。

    ヤドリギ3個

    ヤドリギは全国的に広く分布し、大きさは50センチメートル前後です。

     ヤドリギ拡大

     

    寄生性の樹木ではありますが、葉や新芽が動物の食べものとなったり、鳥などに休憩や巣作りの場を提供することもあるようで、生態系の一員でもあります。

     

    上川北部森林管理署で管理する防風保安林(士別地区)

    北海道士別市へは明治32年7月に蝦夷地開拓最後の屯田兵の第一陣が入植しました。

    この防風保安林の歴史は同年に田畑と一緒に植民地区画され、森林が壁の役割を果たし、田畑や住宅に吹き付ける風を和らげる働きをして住民の生活を守り現在に至っています。

    カンバ類が侵入した林内の光環境調査を行いました(平成25年11月8日掲載)

    森林技術・支援センターでは、「トドマツ人工林の高性能林業機械による間伐手法の確立」を目指した技術開発を行っています。

    この試験地は、平成21年度に伐採率の異なる列状間伐(注1)や定性間伐(注2)を実施しており、間伐方法の違いによる残存木の成長状況について、毎年度調査を行っています。

    その調査のひとつとして「照度調査」というものがあります。

    これは森林内の光環境によって、残存木の成長状況に違いが出るかどうか調べるために行っています。

     照度調査1

    照度調査4

    調査の様子と調査に使う照度計

     

    この調査は、間伐を実施する前と後及び各年、各プロット毎に行っています。  

    間伐実施直後は、林内の樹木密度が低くなり、空が開けることから照度が大幅に改善しますが、その後は、プロット毎でばらつきはありますが、年を経つほどに樹木が成長し、枝葉が伸びるので、うっ閉状態となり、照度は減少します。

     照度調査2

    照度調査3

    試験地の様子と調査地点の目印

     

    照度調査を正確に行うには、調査日の天候が重要です。

    調査に適したのは、晴れて太陽がギラギラ輝くような日ではなく、曇った日です。

    これは曇った日の方が、地表に極端な影などができず、日光が均一に近い状態で降り注ぐからです。そして、もう一つの条件は、調査地周辺や地域一帯が同じ天候であること。天候が違うと、地域ごとの比較ができないのです。

    しかし、なかなかそういった天候に恵まれず、11月の降雪間近のこの時期にきてやっと調査となりました。

     照度調査5

    調査は照度計を用い、林道での対照地開空地(写真下)、試験地の各プロットにおいて、調査員同士が無線で連絡を取り合いながら同時に行います。

    各調査地点毎の担当者の呼吸が合わず(笑)、何度かやり直しもありましたが、一通りの調査を無事に終えることができました。

     照度調査6

    試験プロットとの比較対象となる対照地開空地


    (注1)列状間伐:選木基準を定めずに単純に植栽列状に間伐する方法。高性能林業機械の導入による作業効率の向上、選木作業の省力化等による間伐経費の削減に有効な手段。

    (注2)定性間伐:どのような木を伐るか(優良木・劣勢木)をまず決め、その結果として伐る本数が決まる方式。 

    topへ戻る 

    カラマツの天然更新(平成25年11月7日掲載)

    カラマツの天然更新試験地もすっかり秋深くなり、紅葉した葉が黄金色に輝いています。

    ここでの今年の調査も無事終了。

     カラマツの母樹 

    昨年はカラマツの実が不作だったことや地がきを行った時期が遅かったため、あまり天然更新の結果が良くありませんでしたが、今年はカラマツ母樹から落下した種は、自然に発芽し、稚樹が元気良く育っています。

     カラマツ稚樹

    大きさは平均6cm程ですが、厳しい冬を乗り越えて、来春も元気な姿を見せてくれる事を楽しみにしているところです。

    カラマツ稚樹1 

    また、今年はカラマツの着果が良かったので、沢山の種が母樹から森の中に舞い降りたと思われます。

    来年も沢山の稚樹が芽生えてくれたらと思っています。

    topへ戻る

    エゾマツの天然更新の条件(平成25年11月6日掲載)

    地表に種が落ち産声を上げるときどんなベットがいいのか、彼らにずっと問いかけています。

    母樹から種が落ち、天然の力によって芽生え育つには、関係する因子はたくさんありますが、発芽段階で直接的なものとしては発芽を阻害する菌の密度・水分・温度の3つです。この中でエゾマツは霜害もありますが、最重要因子は菌と水分の2つとなります。

    一般に発芽を阻害する菌の密度は、地面と比べ、それより少し高い位置となる倒木等の上の方が低くなります。

    倒木の上に種が落ち、自然に樹木が育つことを「倒木更新」と言いますが、種が地面に直接落ちるのと、倒木の上に落ちるのとでは、運命の分かれ道という程、発芽率とその後の生存率に差が出ます。

    エゾマツの天然更新を成功させる第一歩は、菌の少ない床環境を作ることであり、これを人為的に実現できれば発芽の期待は高まるものと思われます。

    エゾマツの種にとってどんなベッドがいいのか、最近ようやく糸口が見えてきたような気がします。

    エゾマツの天然更新

    地面が盛り上がったところに落下したエゾマツの種が、発芽して成育しています。 

    topへ戻る

    タネから発芽したエゾマツの冬芽(平成25年11月5日掲載)

    コンテナ苗植栽試験地入口の歩道路肩にも郷土種であるエゾマツの天然更新が見られ、大きいものでは24cm程に成長しています。

    エゾマツの天然更新 

    稚樹に近づいて、よーく見ると、ここにも冬芽はしっかりとついていました。

    エゾマツの冬芽

    topへ戻る

    気になる木、郷土種エゾマツと冬芽(平成25年11月1日掲載)

    春からずっと 気になる(´,,・ω・,,`)木があります。

    それは、土壌保全型更新手法の開発試験地の歩道上に天然更新(注)した数本のエゾマツです。

    エゾマツ母樹下の歩道で稚樹を確認中

    エゾマツ母樹下の歩道で稚樹を確認中

     エゾマツの兄弟?

    エゾマツの兄弟?

    トドマツ(手前)と仲良く同居するエゾマツ(後方)

    トドマツ(手前)と仲良く同居するエゾマツ(後方)

     風雪や霜に耐え、病原菌に侵されず逞しく成長しており、高さは大きいもので30cm程です。

    風雪や霜に耐え、病原菌に侵されず逞しく成長しており、高さは大きいもので30cm程です。

     エゾマツの先端に目を凝らすと冬芽がついています。

    エゾマツの先端に目を凝らすと冬芽がついています。

    冬芽は、 越冬して来春に備えて準備しているのでしょう。よく見ると寒さを防ぐため鱗片(りんぺん)で覆われています。

    昆虫でしょうか冬芽より小さなものが先端に確認できます。蜘蛛の巣にかかり捕獲されたようです。

     

    (注)木の種が自然に落ち、芽生え育つものや、木の根株から芽が出て育つものなど、天然の力によって次の世代の樹木が育つこと 

    topへ戻る 

    お問合せ先

    森林技術・支援センター

    〒095-0015
    北海道士別市東5条6丁目
    TEL 0165-23-2161
    TEL 050-3160-5755(IP)
    FAX 0165-23-2164

    PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
    Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

    Get Adobe Reader