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木曽ヒノキ林の取扱いについて

木曽ヒノキ林を後世に残すための課題

木曽ヒノキ林は先人たちの手が入ることで形成されてきた森林ですが、300年以上が経った現在、いくつかの課題があります。

 

林内に後継樹が全く生育しておらず、林床を胸たけ以上の濃いササが覆い、今の状況では、今後とも天然更新が困難と見通されます。

 

 

地域によってはササの薄い箇所もあるものの、更新しているのは、暗い林内でも旺盛に生長するヒバ(アスナロ)の稚樹ばかりといった状況にあります。

 

 

 

昭和34年には、伊勢湾台風による風倒被害が発生し、一面あたかも皆伐されたのと同様な状態となってしまいましたが、ササが更新を阻害し、その後40年以上経った今も笹原のままです。

 

 

一方、昭和37年に保護林に指定し、保存に努めてきた木曽ヒノキ林では、近年、点々と枯死木が発生し、周囲に枯死が広がりつつあります。

 

 

このように、木曽ヒノキ林は、今後、上層木の衰退が進行する一方で、自然状態では更新が期待できず、このままでは木曽ヒノキ林の永続的な維持が危ぶまれる状況にあると考えています。

 

 

木曽ヒノキ林についての基本的な考え方

木曽ヒノキ林は長い時間の中で、自然と人が関わり合いながら現在の姿を作り上げてきました。それとともに木曽谷では「木曽ヒノキ林」を維持し、様々に利用する中で「木曽ヒノキの文化」を育んできたのです。

中部森林管理局では、森林をその発揮すべき機能別に分類した「機能類型」に沿って森林を区分し、多様な機能の発揮に努めていくこととしており、木曽谷ではこの基本的考え方に沿って、「木曽ヒノキ林」の育成・維持に取り組むこととしています。

 

どっしりと構え、悠久の時を刻むかのように見える木曽ヒノキにも寿命があります。特に木曽谷のヒノキ林は、全体に林齢が揃っており、現状では後継樹の自然発生が期待できないことから将来が懸念される状況にあります。このため、200~300年先を見越し、今から次世代の木曽ヒノキ林を育成していくことが必要となっているのです。

実際の取り扱いに当たっては、森林の様々な機能発揮に配慮し、山地災害の防止などを第一の目的とする森林や保護林などの自然維持を目的とする森林は、積極的な施業の対象とはせず自然の推移に任せることとし、木材の生産を目的とする森林及び水源かん養を主たる目的とする森林の一部(注1)で施業を行っていく考えです。


(注1)水源かん養を目的とする森林の場合、河川流域全体の森林を「面」としてとらえ機能を発揮させることから、部分的な施業は影響が少ないと考えることや、次世代の森林の育成に取り組むことは、機能発揮に資することと考えているためです。


このようにして、およそ今後100年程度をかけて、小面積の伐採と天然更新等を組み合わせて、現在の木曽ヒノキ林の4分の1程度を未来の木曽ヒノキ林として育てていく考えです。

 

 

森林の機能類型とは

森林の機能類型とは、最も重点的に発揮すべき機能に応じて森林を3つの機能類型、5つのタイプに区分して管理経営しています。

 



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