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中部森林管理局

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    2017年4月5日(第99号)

    皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
    いよいよ4月、新年度がスタートいたしました。中部森林管理局では、10名の新規採用者を迎えました。新たなスタート、頑張ってもらいたいと思います。皆様の廻りにも新たな旅立ちを迎え、期待と不安を抱きながら新たな第一歩を踏み出された方、その旅立ちを応援されている方など大勢いらっしゃるのではないでしょうか。まずは、まだまだ朝方は肌寒い日が続いていますので、体調管理に気を付けて早く新しい生活環境に慣れるのが大切ではないでしょうか。
    さて、昨年の長野市でのソメイヨシノの開花宣言は、4月3日に発表されました。今年の予想は12日頃とのことですが、中部森林管理局にある桜の蕾みはまだまだ硬そうですが間に合うのでしょうか。花が咲いた時には、ホームページに掲載してご報告できたらと考えています。皆さんもお近くの「桜の名所」へ出かけて見てはいかがでしょうか。

    今回のメールマガジンですが、中部森林管理局長からのメッセージの他、注目情報には、「4大学と林野庁中部森林管理局及び関東森林管理局が締結式を実施」について取り上げています。

    最後までお読みいただければ幸いです。

    INDEX 

    1.森林管理局からのメッセージ----------------中部森林管理局長

    2.注目情報----------------------------------4大学と林野庁中部森林管理局及び関東森林管理局が締結式を実施

    3.今月のトピックス----------------------------木曽の国有林見学会2017春期

    4.お知らせ-----------------------------------「地域管理経営計画」及び「国有林野施業実施計画」の公表について

    5.広報「中部の森林」--------------------------3月号掲載

    6.業務関連情報-------------------------------公売・入札情報

    1.森林管理局からのメッセージ

    野庁  中部森林管理局長新島俊哉

    伯牙(はくが)たるを目指して
    - これからの国有林の技術者の姿とは -

    メールマガジンの読者の皆様、いかがお過ごしでしょうか。初めまして、中部森林管理局長の「にいじま としや」と申します。私は昨年4月に赴任して参りましたが、実は31年前に当時の長野営林局上松営林署の担当区主任(現在の森林官)を皮切りに7年間、この局でお世話になりました。その後の北海道北見営林支局(現在の北海道森林管理局)での4年間を合わせると、通算11年間国有林の現場を経験させていただき。その中で、国有林のことはもちろん、森林や林業のこと、そして地域振興のことなど大変貴重な勉強をさせていただきました。奇しくも、23年ぶりにこの地に赴任できたのも何かの縁、かつての7年間の恩返しの気持ちで日々執務に当たっています。前置きが長くなりました。それでは、「これからの国有林の技術者の姿」についてです。
    中国に「琴ならし」という道教徒のお話があります。
    大昔、黄河の上流、竜門の峡谷のほとりに、頭はもたげて星と語り、根は地下に眠る銀竜とからまり合っていたという、これぞ真の森の王と思われる古桐があったということです。そこに偉大な妖術者が現れ、この古桐を伐って不思議な琴をこしらえたそうです。この琴は長い間皇帝に秘蔵され、琴の名手がかわるがわるその弦から妙なる音を引き出そうと努力しましたが、琴から出る音はただ軽侮の音、不調和な音ばかりであったということです。
    ついに伯牙という琴の名手が現れ、御しがたい馬をしずめるように優しく琴を撫し静かに弦をたたくと、自然を歌えばその古桐の追憶は全て呼び起こされ、恋を歌えば深く思案にくれている熱烈な恋人たちのように、戦いを歌えば琴中に竜門の暴風雨が起こり竜が電光に乗じ囂々(ごうごう)たる音が鳴り渡ったということです。                                
    皇帝は狂喜して伯牙に成功の秘訣を尋ねたところ、伯牙は答えて曰く、「陛下、他の人々は自己のことばかり歌ったから失敗したのであります。私は琴にその楽想を選ぶことを任せて、琴が伯牙か伯牙が琴か、本当に自分にもわかりませんでした」と。

    国有林は平成25年度に一般会計化し、公益重視の管理経営をより一層推進していくことを第一の目的として森林づくりをしていくことになっています。
    森林が資源として利用できる時代を迎え、一般会計化した国有林として、今あるスギやヒノキ、カラマツなどの単一の樹種で同じ年齢の木がそろっている人工林について、資源としてしっかりと活用した後「その次の世代の森林をどうするのか」ということを考えなければならない時代になってきたということでもあります。当然、かつてのように大面積に皆伐して同じ種類の針葉樹を一斉に植栽する人工林をつくって行くということはあり得ず、一般会計化した国有林の森林づくりの使命は、針葉樹や広葉樹など多様な樹種で構成された森林をつくっていくことです。これは水源かん養機能や山地災害防止機能の高度発揮、多様な生態系の保全など公益重視の管理経営の観点から必要であるばかりではなく、地域の資源政策の観点、すなわち国有林からは多様な樹種や大きさの木材が供給できるようにしておくということからも重要なことです。

    ところで、私ども森林の技術者、特に国有林のような大きな組織になると、森林づくりの取り扱いについて、全国的にあるいは各森林管理局ごとに一定の品質を確保するため標準化を行っています。国有林では森林づくりの方法を細分化した上で、同じ方法で森林づくりを行う箇所をまとめて「○○施業群」というまとまりを設定し、森林づくりを行っています。これはこれで意味のあることですが、実はそこに大きな落とし穴があります。「○○施業群」で定められている森林づくりの方法が一人歩きして、実際の森林を見ずに、ただ決められていることをやってしまうという落とし穴です。
    多様な森林をつくって行くには、自然に生えてくる広葉樹などの木々を、スギ、ヒノキ、カラマツなどの植栽した針葉樹と一緒に育てていくということが必要不可欠であり、そのためには、山とよく相談し、山から教えを請い、山がしたいという方向へ森林づくりをしていかなければならないということです。そうです、これからの国有林の森林づくりは、私ども国有林の職員一人一人が「伯牙」となり「竜門の琴」である森林から妙なる調べを引き出さなくてはならないのです。これまでの様々な森林に関する理論は一先ず置いて、すなわち理論を森林に無理矢理当てはめるのではなく、「白紙の心で真摯に森林と向き合う」それがこれからの私ども国有林の技術者の姿です。
    どうぞご期待ください。

     2.注目情報

    4大学と林野庁中部森林管理局及び関東森林管理局が締結式を実施

    このたび、国立大学法人筑波大学、山梨大学、信州大学、静岡大学において4大学と関東森林管理局及び中部森林管理局との間で、山岳域における諸課題の解決に必要な高度専門人材の育成、調査研究、技術開発等について連携及び協力して取り組むための協定を締結することとなり、締結式を行いました。

    ☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/attach/pdf/index-3.pdf

    3.今月のトピックス 

    木曽の国有林見学会2017春季

    「木曽の国有林見学会2017春季」を開催します。
    日本の森林・林業の歴史、現状など学んでいただきながら新緑深まる木曽ヒノキ林を森林浴しながら、森の魅力を満喫していただきます。
    なお、見学会前週の5月17日(水曜日)、「熱田白鳥の歴史館」において事前学習会を開催します。


    ☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/nagoya/attach/pdf/index-2.pdf 

    4.お知らせ

    「地域管理経営計画」及び「国有林野施業実施計画」の公表について

    林野庁中部森林管理局は、長野県、富山県、岐阜県及び愛知県の国有林を管理経営しています。
    国有林の管理経営については、各流域ごとに「地域管理経営計画」及び「国有林野施業実施計画」を5年周期で定めています。
    今年度は神通川、木曽谷及び飛騨川の3流域の森林計画区で新たに計画を策定するとともに、7流域の森林計画区で現行計画の変更をしたので、公表します。

    ☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/press/kikaku/170328.html 

    5.広報「中部の森林」3月号

    中部の森林 3月号(第156号)

    「中部の森林」3月号は、「中部森林管理局内で人事院総裁賞を受賞」の記事などを掲載しました。
    各地からの便りには、「中央アルプスのシカ対策シンポジウム開催」などの記事が届きました。
    シリーズ「森林官からの便り」には、愛知森林管理事務所 豊橋森林事務所の「髙橋森林官」からの便りを掲載しています。
    シリーズ「ご当地自慢」は、岐阜森林管理署から「七宗町」を掲載しました。


    ☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html

    6.業務関連情報

    公売・入札情報

    https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/apply/publicsale/index.html

     


    最後までお読みいただきありがとうござました。
    次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに! 


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    FAX番号:026-236-2733

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