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中部森林管理局

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    自然再生への取組

    長野県西部地震災害復旧跡地における自然再生事業


     長野県西部地震復旧跡地

    取組の概要

    長野県西部地震(昭和59年9月)被災跡地においては、20年間にわたり治山事業、ボランティア団体による自然再生へ向けた活動が実施されており、それらの成果によって徐々に森林が再生されているところです。現在、同地域においては、災害復旧事業等により緑化樹種として植栽されたヤシャブシ、ハンノキ等が樹高10m程度まで成長し、肥料木として一定の成果を果たしていることから、今後、現在の植生を生かしながら、NPO等と連携して、ヒノキ・サワラ・ミズナラ等の在来樹種による針広混交林への誘導・再生を図っています。 

    事業の対象区域

    本事業の対象区域は、中部森林管理局木曽森林管理署管内の御岳国有林の一部で、水源かん養保安林、県立公園普通地域などに指定されています。

    主な取組内容

    平成25年度における対策調査では、固定プロットの設定及び、プロット内に生育する樹木の種類・サイズ・階層構造、土壌の生成状況の把握を行うとともに、現地のゾーニングを行い具体的な施業計画についての指針を作成しました。
    現在では、ボランティア活動や、森林環境教育等の支援の場として針広混交林へと誘導を行っています。

     

    中央アルプス(木曽駒ケ岳等)における植生再生事業


    植生再生 

    取組の概要

    中央アルプス木曽駒ヶ岳の周辺においては、登山者の入り込み増加が誘因と考えられる踏み荒らし等によって、高山植物の荒廃が進行しています。加えて大量の降雨や融雪水、凍結融解による砂礫の移動、強風が植生荒廃に拍車をかけており、このまま放置すればこれらの貴重な高山植物などの更なる衰退が懸念されています。このため、当該地域を対象に、継続的な植生モニタリング調査の実施、植生再生手法の検討及びこれらの情報提供を行うことにより、当地域の適切な利用、NPO等との連携による植生の維持管理及び植生復元を実施することにしています。 

    事業の対象区域

    本事業の対象区域は、中部森林管理局南信森林管理署及び木曽森林管理署、南木曽支署管内の国有林で、中央アルプス最高峰木曽駒ヶ岳(2,956m)の北東部から南部の空木岳(2,864m)東南斜面を含む区域です。調査区域内は、中央アルプス木曽駒ヶ岳森林生態保護地域をはじめ、中央アルプス駒ヶ岳特定地理等保護林や中央アルプス県立自然公園に指定されています。

    植生再生位置図 

    主な取組内容

    中央アルプス木曽駒ヶ岳の周辺地域の中で、特に登山道周辺等を中心とした植生荒廃の著しい区域における森林生態系の現況調査等を実施するともに、植生再生の方向付けを行っています。

     森林生態系の現況調査

    1. 中央アルプス木曽駒ヶ岳の中でも、特に入り込み者が多く、植生荒廃の著しい登山道周辺を中心とする区域において、高山植生の現況及び空中写真等を活用した時系列変化の把握を行います。
    2. これにより、森林生態系の衰退状況を把握すると共に、空中写真、現地調査等により調査区域内における植生荒廃の現況等を明らかにし、今後重点的に植生回復を図る必要性の高い区域を明確にします。
    3. さらに、将来的に荒廃した植生の復元を図るため、行政機関、学識経験者、山岳会、自然保護団体、NPO等を含めた検討会を開催し、植生の再生・維持管理のための具体的な方法等に関する検討を行うと共に、それらを集約し、先の調査内容と合わせて報告書を取りまとめて発表しています。

     

    お問合せ先

    木曽森林ふれあい推進センター

    ダイヤルイン:0264-22-2122