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中部森林管理局

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    天生(あもう)湿原GSS活動日誌(平成30年8月)

    天生湿原GSS活動日誌 

     

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    平成30年8月30日(木曜日)

    ここしばらく、天生の登山道に関わる紹介が続きましたので、今日は今が見頃の天生の植物を紹介します。
    湿原の日当たりの良い場所に群生している『アカバナ』です。
    花が赤いという意味だけではなく、葉も紅葉して赤くなるのでアカバナと名付けられました。
    写真でも、根元に近い葉が紅葉しかけているのが分かりますね。


    こちらも湿原周りに咲いている『ワレモコウ』です。
    一見花らしくない外見ですが、レッキとしたバラ科の花です。
    ワレモコウの名前の由来は「我も紅」からきたとも言われます。
    詩的な名前のつけ方ですね。


    こちらは、先日も紹介しました『ヤマトリカブト』です。
    前回は花の正面から写したものを紹介しましたが、こちらは花の背中からのものです。
    視点を変えると面白いものです。
    谷川の涼しさに、冴えた青紫色が良く映えます。


    カラ谷分岐を過ぎてからの木陰には『テンニンソウ』が姿を見せてくれます。
    シソ科としては大型の植物で、派手さはありませんが群生すると見応えがあります。
    漢字で「天人草」と書きますが、おそらく天女が舞っている姿を連想したのでしょう。


    こちら、テンニンソウの群落です。
    天女が大勢集まって踊っているように見えませんか?(笑)


    この時期、小湿原やミズバショウ群生地、カラ谷登山道のいたる所にみられる『サラシナショウマ』です。
    写真で見ると弱々しい印象ですが、実際に近くで見ると、大きい物では穂の長さが30cmほどにもなり、なかなか立派な花姿です。
    若芽を水に晒して食した事から「晒し菜ショウマ」と名付けられたそうです。

    平成30年8月28日(火曜日)

    カツラ門を後にし、ひたすら登山道を登ります。
    天生の登山道で唯一の水場があります。
    伏流水の湧き水なので夏場でも非常に冷たく、ひとときの涼をお楽しみください。


    こちらは、キク科の『クルマバハグマ』です。
    登山道沿いでは、ここにしか生育していません。
    一見地味に思われますが、開花すると雄しべのクルクル感が繊細で可愛らしいものです。
    今はまだ蕾の状態ですが、もう1~2週間すると開花すると思われます。
    是非、近くで見てください。


    カラ谷登山道は、アップダウンの多い道です。


    途中、このような小さな谷に板橋をかけてある箇所もあります。
    バランス良く渡ってください。


    こちらは、キク科の『オオカニコウモリ』です。
    葉の形がカニの甲羅のような…、コウモリの翼のような…。
    その2つが合わさったような…命名だそうです。


    木平(きだいら)分岐に到着です。
    ベンチもあり、アップダウンを登ってきた足の疲れを休めましょう。


    分岐を右手の方へ50mほど進むと、トイレブースがあります。
    有料のトイレです。携帯トイレはテント内に置いてありますのでそちらを使ってください。
    使用後は必ず各自で登山道入口の回収ボックスまでお持ちください。
    トイレブースの中はとてもキレイな状態になっています。
    使用される際には、お互いに気を遣ってキレイに使用しましょう。

    平成30年8月23日(木曜日)

    小湿原へ下り小川を渡ります。カツラの巨木の右端を抜けるとそこは『カラ谷分岐』です。
    この分岐で左手側へ向かうと木平(きだいら)方面への登山道で、右手へ50mほど進むと更に分岐点があります。
    (受付にあるパンフレットの地図では、縮尺が小さく見分けがつきにくい為ご注意ください。)

    こちらが、前記の分岐点です。
    右手側へ進むとブナ探勝路、左手側へ進むとカラ谷登山道です。
    ブナ探勝路方面にはミズバショウ群生地への道もあります。
    カラ谷登山道方面にはカツラ門があります。

    カラ谷登山道を進みます。
    このように整備が行き届いた登山道です。

    途中、ブナの大木の間をすり抜けます。
    是非、ブナの樹皮に直接手を触れて、深山の雰囲気を体感してください。

    登山道沿いには、普段は水が流れていない谷川があります。
    この谷を『カラ谷』と呼んでいます。
    雨量が多い時には、急流になることもありますのでご注意ください。

    カツラ門に到着しました。
    カツラの巨木が横一列に並び、いつも通りの荘厳な姿です。
    ここ数年、枝が折れるなどして、衰えも目立ちます。
    周囲には、規制ロープが張ってありますので、踏み込みなどをしないように大切に保護していきたいものです。

    平成30年8月21日(火曜日)

    湿原を見ながら木道を周回すると、ベンチが設置してある休憩所に到着します。
    写真は休憩所から天生湿原を見渡したものです。
    今年は近年になく、コバイケイソウの花が多く咲きました。
    現在は、花も終わり果実を沢山つけているところです。
    果実に焦点を当ててみるのも又面白いものですね。

    休憩所を後にし、カラ谷分岐へ向かいます。
    こちらにも、獣除けのゲートが設置されています。
    湿原入口と同じように、再び鎖をかけておいてください。

    カラ谷分岐へ向い、下り勾配の登山道が続きます。
    下りきった所が『小湿原』と呼ばれる場所です。
    こちらの小湿原には、ミズバショウも多数生育していましたが、近年イノシシ等の食害により全滅に近い状態になっています。
    こういった状況から、湿原2箇所の周辺に、電柵が設置されていますがご理解をお願いします。

    ミズバショウの数は少なくなりましたが、この時期『シラヒゲソウ』が見事に咲き誇っています。

    『ヤマトリカブト』も開花し始めました。
    ヤマトリカブトの背景には、サワグルミやカツラの大木があります。
    小湿原を象徴する景色をお楽しみくだい。

    小湿原を抜け『ヤブデマリ』の赤い実を楽しみながら小川を渡ります。


    橋の上から小川を覗いてみると、イワナが顔を見せてくれます。


    カラ谷分岐の看板がみえてきました。

    平成30年8月15日(水曜日)

    本日、天生の山開き及び安全祈願祭が開催されました。
    飛騨森林管理署を代表して署長が玉串奉奠を行いました。
    例年は5月下旬に行われる式典ですが、今年度は、国道360号の工事の影響で本日の開催となりました。
    天生の山開きを心待ちにしてみえた方も多かったかと思います。
    皆さまのお越しをお待ちしております。

    天生の森へようこそ。
    入口から順番にコースを紹介します。
    まず、受付へ行く前に、靴裏をきれいに洗って外来植物の種子などを除去してもらいます。
    500円の協力金をお願いしています。

    さあ、天生の森へ足を踏み入れてみましょう。
    天生湿原までの登山道は、ジブリのトトロが姿を見せそうな樹木のトンネルが続きます。
    今の時期は、リョウブの木の花が真っ盛りで、独特の香りを楽しむ事もできます。

    天生の森のプロローグ。
    この森の主人公でもある、ブナの大木も姿を見せ始めます。

    天生の森で唯一人工林であるカラマツが見られる場所です。
    秋になると黄金色の紅葉が楽しめます。

    コースの途中には、熊対策として一斗缶が釣り下げてあります。
    これを、棒で叩いて進んでください。(山の中で思いっきり叩くとストレス解消になる?かも?しれませんね。)

    登山道には、湿原までの距離標示の札がついています。
    又、足元には、100mごとに番号を書いた杭が設置されています。
    今、自分がどの辺りにいるかの目安になります。
    ちなみに、天生湿原入り口付近が10番の杭です。
    ちょうど、1km歩いた事になりますね。

    天生湿原の入口手前には、獣除けのゲートが設置されています。
    こちらには鎖がかかっていますので、ご自身で開けて中へ入り、再び鎖をかけておいてください。

    こちらは湿原の入口です。
    湿原周辺の木道は大変狭くなっており、すれ違いがしにくい為、順路が決められています。
    ここでは左の道を進んで、時計回りに湿原を周回します。

    天生湿原に到着しました。
    天生湿原の中心部には『匠屋敷』と呼ばれる場所があります。
    湿原の周回コースから木道が右手に分岐します。
    匠屋敷には、飛騨の匠に関する祠がまつられ、興味深い伝承も紹介されています。
    ぜひ、こちらにも立ち寄ってみてください。