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中部森林管理局

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    天生(あもう)湿原GSS活動日誌(平成29年9月)

    天生湿原GSS活動日誌 

     

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    平成29年9月28日(木曜日)

    「あ、こんなところに・・・が!!」
    アキアカネ♀が、サラシナショウマの蕾に止まっているのを撮影しました。
    後でよく見ると、アキアカネの尾の下付近に、小さな小さなクモが写っているではありませんか!


    こちらは、カニコウモリの花を撮影しました。
    後でよく見ると、花と花の間に、小さな小さな甲虫が・・・!

    こちらは、アケボノシュスランに見惚れてカメラを向けましたが、こんな所にもやっぱりいました!

    こちらは、カラ谷湿原のサラシナショウマですが、これにも付録がついていました!

    付録の正体はガガンボの仲間でした!
    よく観察してみると、思いがけない所に小さな生命が息づいているものですね。

    平成29年9月26日(火曜日)

    本日は、昆虫と花との関わりを見てみましょう。
    まずこちらは、オトコエシの花に蜜を吸いにやってきたミツバチの仲間です。
    沢山の虫たちが、蜜を吸いやすいように、小さな花が無数に準備されています。


    こちらは、ヨツバヒヨドリの花に花粉などを食べにきているハナアブの仲間です。


    こちらは、ホツツジの蜜を吸いにきている、ミツバチの仲間です。
    花の奥にある蜜を吸う為に、長い吻(フン)を持っています。


    タマガワホトトギスは、独特の色彩と形で昆虫を集めます。


    ツリフネソウは、昆虫の体型にピッタリ合わせた花を用意しています。


    こちらは、ツルニンジン(別名:ジイソブ)です。
    中心奥にある、五角形の特徴的な模様が、昆虫に蜜がある事を教えていると言われます。
    ここまで見てきたように、花も昆虫もそれぞれが生きていく為に工夫をしています。
    そういう視点でみると、興味深いものですね。

    平成29年9月23日(土曜日)

    天生湿原では、動物の食害から湿原の貴重な植物を守る為に、周囲に電柵を設置しています。
    本日は、その点検作業を行いました。
    普段、立ち入る事のない場所ですが、気をつけて観察すると、意外な所に小動物がいるものです。
    その一端をご紹介します。
    まずは、イワナの稚魚です。
    湿原の周辺を流れる清流で、よく見る事ができます。


    こちらは、サンショウオです。
    天生には4種類のサンショウウオが生息しているようですが、この個体は幼生の為判別できません。
    可愛らしくて、思わず手のひらにのせてしまいました。
    本当は、いけない事ですよね・・・。その後はちゃんと、水溜まりに戻してあげましたm(_ _)m


    こちらは、キアゲハの幼虫です。
    湿原内に多い、シラネセンキュウ(セリ科)の花芽を食べているようです。
    サナギ間近の終齢幼虫です。

    こちらは、何にみえますか?
    雨後のせいか、身体がゼリーに包まれたようにみえますが、前の写真と同様にキアゲハの幼虫で、2齢~3齢のものと思われます。
    これが、前の写真のように変体するとは、信じられませんね。
    ちなみに、1齢~3齢までの幼虫の色は、鳥の糞に見せる為の擬態だと言われています。

    平成29年9月21日(木曜日)

    本日は、只今の時期、天生で一押しの花を二種類ご紹介します。
    まずこちらは、アケボノシュスランです。
    こちらは、完全に開花した姿です。
    ほのかな曙色が、なんとも言えない雰囲気を醸し出しています。


    こちらは、まだ蕾の状態(8月26日)の姿です。
    完全に開花するまでに、一ヶ月近くかかっています。
    ラン科の植物は、蕾の状態から完全に開花するまでに、非常に長い日数を要するようです。
    それだけ、長い期間楽しめるという事ですね。


    こちらは、9月中旬に撮影したものです。
    完全に開花するまでは、純白に近く、清楚な雰囲気です。
    開花した写真の妖艶さと比べると、雰囲気が随分違います。

    こちらは、クサボタンです。
    キンポウゲ科センニンソウ属の花です。
    クリンと巻いた花弁がなんとも言えず、可愛らしいですね。


    こちらは、クサボタンの蕾の初期の状態です。
    細長い花弁が、クルクルと巻き取られながら開花していきます。


    こちらは、何だと思いますか・・・?
    これが、クサボタンの種子です。
    花からは、想像できない姿になります。
    近縁種のクレマチスも、同様の種子をつけます。

    平成29年9月19日(火曜日)

    只今、天生へ続く国道360号線沿いで存在感たっぷりのフジアザミをご紹介します。
    こちらが、全体像です。
    ギザギザの大きな葉に、提灯のような大きな花をつけます。
    富士山周辺に多い事からこの名がつきましたが、中部地方の山岳地帯にも広く分布しています。
    砂礫地や道路脇の崖、人工的に改修された法面にも多くみられます。


    こちらは、花をアップで撮ってみました。
    肉眼でみても迫力があります。
    こちら、種子になると大きな綿毛になります。
    70年代にケセランパサランという、未知の生物が話題になった事がありましたが、その正体はフジアザミの種子の綿毛でないかという説もありました。
    ご記憶の方もあるのではないでしょうか??


    こちら、フジアザミに止まっていたセスジツユムシです。
    ボリューム感たっぷりのフジアザミと、スマートでキャシャなセスジツユムシの取り合わせが面白く見え、思わずシャッターを切りました。

    平成29年9月14日(木曜日)

    本日はオタカラコウの特集です。
    木平分岐のトイレブースの谷沿いにあります。
    直径30cmほどの大きな葉と、人間の背丈ほどの立ち姿、堂々たるものです。


    こちら、まだ蕾が鞘状の葉に包まれた状態です。

    こちら、蕾が顔を出しました。


    こちらは、雌しべをアップで写してみました。
    タンポポの雌しべによく似ています。
    同じキク科の植物である事がわかりますね。


    こちら、オタカラコウの大きな葉の一部を拡大してみました。
    表面の葉脈が、魚のウロコを連想させて、おもしろいです。

    平成29年9月11日(月曜日)

    本日のミズバショウ湿原の様子です。
    只今、シラヒゲソウが一面に咲き誇っています。
    白い絨毯のようです。


    シラヒゲソウのなかには、子房が膨らんで実になっているものもあります。
    坊主頭が並んだようで、愛嬌がありますね。


    同じくシラヒゲソウの実が弾けて、中の種子が見えています。
    四つの部屋にキチンと分かれている様子が、器に盛った料理のようですね。


    こちらは、アカバナです。
    同じく湿原にあります。
    アカバナ科の特徴で、花の咲いた後子房が棒状に長く伸び、そのサヤの中に沢山の種子を作ります。
    花の周りにある棒のようなものが、そのサヤです。

    平成29年9月7日(木曜日) 

    只今花盛りのシラネセンキュウの開花までの過程を特集します。
    苞の中に蕾の塊が顔を出しています。
    苞のてっぺんにある、葉のような物が愛嬌がありますね。
    エイリアンの子どもが産まれてくる前の様子を連想してしまう画像ですね。


    蕾の塊が、頭を持ち上げ始めました。


    苞の皮から蕾の塊が完全に顔を出しました。
    いよいよ開花の始まりです。


    一つ一つの花を見るととても小さいですが、無数の花が開き直径20cm程度になります。

    平成29年9月4日(月曜日)

    日頃、登山者の皆さんに歩いて頂く登山道。
    長年多くの皆さんに使って頂く事により、横木が腐ったり、杭がはずれたり、雨によって土砂が流されたり…する事により、補修が必要となります。
    天生の登山道の補修は、天生協議会のパトロールの方々が、大変熱心に心を込めて管理してくださっています。
    登山者の皆さんからも、「歩きやすい道ですね」と褒めて頂く事がよくあります。
    私たちGSSにとっても、登山道の補修は大切な仕事の一つです。
    本日は補修の作業の一端をご紹介します。
    まずは、横木を置いて、杭を打ち込む位置を決めます。(杭の位置は登山靴にかからないよう気を配ります)

    このように杭を、深く打ち込み横木を固定します。

    杭を打ち込みました。
    こちらの杭は、クリの木を使用します。クリの木は堅くて腐りにくいのです。
    杭は、長短二種類を麓で作り、人力で荷揚げしています。
    長い方は、高い段差用に、短い方は低い段差用に使い分けています。

    周囲にある、腐った木片を細かく砕いてチップにしたものや腐葉土などで高さを調整しながら、足に優しい道に仕上げていきます。
    これで、完成です。
    皆さんが安全に登山して頂けるよう祈りながら作業しています。