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中部森林管理局

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    (4)三浦国有林各種実験林

    「三浦(みうれ)実験林」の概要

    -「三浦実験林30年のあゆみ」より-

     

    1三浦実験林の設定

    三浦国有林は、古くから木曽ヒノキの産地として知られていますが、冷涼・多雨な気候であるため、湿性ポドゾル等のせき悪な土壌が分布し、また、その多くが2mを越えるササに覆われ、以前から更新が難しい地域でした。
    これに加え、昭和34年の伊勢湾台風、36年の第二室戸台風の襲来により、三浦国有林の木曽ヒノキ天然林に大量の風倒被害が発生し、森林の再生が当時深刻な問題となっていました。
    このような事態を打開するため、昭和41年に当時の長野営林局が三浦実験林を設定し、(ア)天然更新試験、(イ)人工更新試験、(ウ)土壌調査の3つを柱に事業的な規模の各種試験地が設定されました。
    当実験林のように広大な規模で長年にわたり毎年調査研究が続けられた例は、日本はもとより世界でも稀といわれています。
    中部森林管理局では、この実験林について、継続して調査を行うこととしています。

    2場所等

    場所:長野県木曽郡王滝村三浦国有林2626~2637、2639~2641林班

    実験林は長野県南西部に位置し、北東には御嶽山を望み、西部の稜線は岐阜県との境界をなしています。

    3面積

    443.05ha

    4地況

    標高

    1,300~1,670m

    地形

    阿寺山地上部の隆起準平原

    地質

    濃飛流紋岩

    土壌型

    褐色森林土64%、ポドゾル化土壌35%、グライ土壌1%

    年間降水量

    3,000m

    5林況

    自然植生は、主としてヒノキ-チマキザサ群落からなって、現在成立しているヒノキの多くは、江戸時代初期の強度伐採跡地に天然更新したものと、伐り残されたものです。
    ササ生地での天然更新については、倒木や根株に更新することが多くその裏付けとして実験林の中には数多くの根上がりの木が見られます。

    6試験地の概要(主なもの)

    名称

    名称

    林班

    内容

    天然更新試験

    漸伐法試験

    2628

    50%漸伐更新試験地

    母樹法試験

    2636

    5%保残群状母樹法更新試験地

    人工更新試験

    植栽方法別試験

    2631

    植栽本数による成長の相違

    人工播種試験

    2631

    各種スギ品種の試植、展示

    7木曽ヒノキ天然更新施業法の要点 詳細

    ヒノキの天然更新は、種子の結実、散布、定着、発芽から稚樹の成立、成長という過程を経て更新が完了します。
    前者は、母樹の結実習性、成立状態及び地表面の条件に、後者は、更新面の光、水分、温度等の環境条件に支配されます。
    これらの過程における施業の流れは、 以下のようになります。

    (ア)更新面の整備を図るための除草剤等による伐前地ごしらえ作業

    (イ)母樹を適正に配置するための伐採作業

    (ウ)発生したヒノキ稚樹の成長を促すための除草剤等による保育作業

    (エ)更新完了後における母樹の伐採作業

     

     

     

     

    お問合せ先

    森林技術・支援センター

    ダイヤルイン:0576-25-3033(代)
    FAX番号:0576-25-2420